いつまでも探して待ち続ける「星の案内人」2巻
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今回もトキオにとって色々な出来事があった巻だと思います。
まずトキオとそのおばさんであるフミの関係性がより絆が強くなった感じがします。
両親と離れて日本にやってきたトキオですが母親はかなり息子を溺愛しているようで今もそれは変わっていない様子が描かれています。
トキオのためにと自分なりの教育をいていくフミ。しかし、中々上手くいかず、遂には大嫌いと言われてしまう始末。
ですが、プラネタリウムでおじいちゃんの話を聞いて、自分なりのトキオへの愛情を注げようとしている意思が感じられます。
トキオとの帰り道での彼女の想いは育ての母っていう感じがしました。

このこに嫌われたっていい
嫌われてもトキオのためにできることをやるそんな意思が感じ取れる一言。
たとえ嫌われてもフミがトキオを嫌うことは絶対に無い、そう思えてしまいますね。

トキオは 本当は弾きたいのよ
このページでトキオは一言も喋っていませんがトキオが流した涙がフミの言葉がちゃんとトキオに届いているように見えて、こんな人をトキオが嫌うこともないだろうなと思える話でした。
そんなトキオにも友達ができるという話が今回ありました。
転校生のナラシマ君。普段はグループの中心人物という感じの少年ですが実は怖いモノがてんでダメなのに肝試しをすることになって一人夜道を歩いているところトキオにお化けが苦手ということがバレてしまいますがそれをクラスメイトに言わなかったこと、夜にトキオと話をしたことがきっかけなんだろうけど今後、トキオと共にプラネタリウムにやってくるのでしょうか?
そして、今回一番感動してしまったエピソードがおじいさん(プラネタリウムのおじいちゃんとは別の人)と黒犬の話。
ある日を境に1匹で外を歩き回る黒犬のクロ。彼には大好きなご主人がいるのですが、すでに亡くなっています。主人との散歩コースを歩き続けるクロ、彼の散歩コースを辿ることになりますがその散歩コースでトキオの家の近くで止まります。

「ここでお前とこんな音楽が聴けるなんてね」「有難いねぇ・・・・・・」
奥さんからはカタブツで人付き合いが苦手な人と言われていたようで、作中では笑顔を奥さんの前では見せていませんでしたがクロとの散歩ではトキオの音楽をクロと共に聴いて微笑んでいました。
最後に主人が最後にいた場所、病院にまで行きます。
そこでクロが大好きな主人が病院からどこに行ったか分からず、散歩コースを辿って必死に探していたことがわかります。しかし、既におじいさんは亡くなっていてそれを優しくクロが教えてくれたおじいさんの知らなかった一面に感謝しながら教えるおじいさんの奥さん。
そこで理解したのか最後に流すクロの涙は今回、一番悲しいシーンでした。
と、いうわけで感動盛りだくさんの2巻でした。
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