兄がほしかった妹と妹が好きだった兄の10巻「妹さえいればいい。」
千尋が妹と暴露してしまった9巻ラスト
なんとかごまかそうとする千尋でしたが伊月の部屋に訪れた刹那の登場で結局、自分が伊月の妹であることがバレてしまいます
キチガイなほどに妹という存在を愛していた伊月についに本物の妹ができます・・・もとから妹ですが(笑)
妹を隠してきた理由について語られると伊月以外みんな納得
常識を持っている人なら当然の措置と考えるのです
実は女の子であることがわかった千尋でしたが実は千尋は千尋で兄を欲しがっていたという幼い頃のエピソードがあったり伊月の父と千尋の母、二人の出会いなんかも描かれています
ちなみに千尋は小学生の頃から結構なしっかりもの
ですがまだ小学生、息子がいもしない妹を熱烈に愛する危ない奴とわかった父親が結婚の話をなかったことにしようとした時に何とか新しい家族を得体がために行動に出ます
・・・まさか千尋からの提案だったとはと一瞬思いましたがよく考えたら大人がそんなことを子供に提案しませんね
兄の前では弟でいろなんてね
妹ができたからといって自身が書く小説のような妹キ○ガイになる伊月ではありません
照れながらも妹「千尋」との新たな日常がスタート
ですが伊月の作品はアニメ放送が始まり大忙し
サイン会でなんと台湾へ蚕と向かい、ファンから熱烈な歓迎を受けて台湾を堪能してきます
そんな人気を受けている作家がいる一方で
初や木曽たち新人作家たちの作品のその後も描かれています
続けて書く事ができる作家もいますが
それ以上に打ち切られてしまう多くの作家
木曽も打ち切り作家の一人みたいですが新作を出すのかちょっと気になる所です
京も9巻での辛い就活に決着
ついに内定を得ますが土岐から9巻でGF文庫から本を出版させてもらえなくなった作家と編集長である神戸との京の知らないやり取りを明かされます
決して一方的に出版社が悪かったわけではなく本人にも問題があったことがわかります
そんな京も大学卒業後はGF文庫と違うレーベルで働くことになります
それを知った那由多はあっさりと京のいる出版社で本を出したいなんて言ってきます
京がその気になったら那由多だけじゃなく春斗も書いてくれそうな気がします
そして、作中ではアニメ「妹すべ」が無事に終了して
さらに勢いにのって新刊をリリース・・・・・・とはいきません
土岐が心配していたことが現実になってしまいます
わかっていたからか、やっても意味がないからか今回は缶詰もしません
妹ができたことで伊月に芽生えた当たり前の倫理観が自身の作品に対して今までとまるで違う感情を抱くようになります
このままだと伊月の作家生命にも関わるスランプ
妹すべの新刊は無事に刊行できるのか気になるところです
妹ができてかつてないピンチに陥る10巻でした。
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