

文開祭の続き・・・真実を諦めらない、あかりは通信制の高校に持っていた偏見も変わりましたが莉央という彼女がいることを分かっていてもそれだけは諦められず、ささやかでもアプローチしていきます。そして、真実に彼が隠していることを莉央を明かすべきだと告げますが・・・

「
バレたら死ぬよ・・・」
莉央にだけはどうしても話したくない、それは彼女が真実にとって今や特別な存在だから・・・
ですが、まことは諦めません。一旦は引きますがまた、真実にアプローチをかけてくるんでしょうね。真実の家庭事情を知っていながらも彼に好意を抱いてくれている、まことは彼女になればきっといい彼女になってくれるのかもしれませんが、そんな彼女の行動に一条にも影響を与えているかも・・・真実と出会う前から莉央に好意を抱いている一条。
まことのこの行動が一条の莉央に対する想いにどう影響するのか?そして、知らず知らずのうちに一条に対して行為がありそうな真彩に・・・とここに来て恋愛に対する人間関係が色々と浮かび上がってきています。
そんな中、真実は職場で遂に指揮係を社長から任されることになり彼の環境も学校だけではなく職場でも変わっていきます。
二人だけを見ていると色々とありつつも順風満帆な真実と莉央。
ですが、彼らの私生活を見ているとそうは思えなくなってしまいます。
莉央も真実に対する想いは大きくなっていきますが母親との関係は変わらず、というよりも悪化しているようにも思えます。助けを求めても助けてくれなかった母親に対して何も求めていない・・・そんな感じがします。
真実は指揮係となり莉央との関係も良好で充実感を感じているようですがそんな所へ真実の父親が彼の職場へ訪れます。
そんな父親を見た真実は・・・
吐いてしまいます。姿を見ることすら体が拒絶するそんな感じです。
そんな父親を殴りたい・・・殺したいという感情が真実にうずまく中・・・・・・
社長が真実の父親を殴ります。真実の前に訪れた理由を聞いて怒りを爆発させます。

「
こいつがしんどかったのは親のテメエのせいだ!!」
色々と真実に厳しかった社長ですがやはり真実のための言葉だったというのが伺えるシーン。
真実の代わりに彼の怒りをぶつけてくれているようです。
そして、真実は父親に対して・・・

「
どうっ・・・・・・・・・・・・」

「
・・・・・・でもいいわ心底」
父親に対して吹っ切れたかどうかはわかりませんが彼も莉央という彼女がいればいいというような感情が締めくくられています。
この二人の親の問題は解決していないように思えます。
色々と人間関係が複雑になってきたような5巻でした。