一夜明けて伊藤とまた自身が見えているモノについて話をする名越ですが今回、自分が見ていたものはホムンクルスという自分自身の歪みが様々な形で見えていると告げられましたが、そんな時、たまたま手洗いで自分の右目を隠してしまう形になり鏡越しに自分の左腕が組長と同じ
ロボットの腕になっていることに気づきます。
そして、伊藤と共に第2のホムンクルスと接触するためふさわしい人物を探し、ブルセラ店にいた女子高生「ユカリ」を見つけます。彼女は全身が砂になって形がしょっちゅう変わり、変わっていく砂の形は結構ホラーですね。
そして伊藤がユカリに接触して彼女を落とそうとしますが最初はガンガン攻めていた伊藤もユカリからの思わぬ反撃(?)で逃げてしまい結局名越がユカリと接触することになりますが、そこで彼女の姿が砂ではなく全身が記号の塊りであることが発覚します。この辺、全く気づきませんでした。読んでいて砂ではないって察した人いたら凄いです。
5巻では名越とユカリの共通点が浮上してきます。名越はクセで何故か自分の精液を口にする、そしてユカリは自分の足を傷つけ、そこから出血した血を飲み込むという形は違いますが自分の体からでた体液を口にしているのです。
名越の精液を飲むの見ていて「おえ~」ってなってしまいますがユカリの自傷行為も中々、描写的にきついです。
しかし5巻はユカリのホラー回って感じもしました。携帯を名越の車に置き忘れて名越が彼女の家の前まで来てくれますが彼女の部屋は2階ですがそこから飛び降りたりその着地シーンや名越の車にやってくるシーンはもはやホラーでした。目が怖いですね。5巻ラストでユカリと車の中で行為に及ぶ名越ですが、6巻ではそこから彼女のホムンクルスと対峙します。最後に記号の塊りから人にもどる彼女ですが、彼女が記号の塊りになっていたきっかけは母親だったんだろうなと6巻で強く感じさせます。母親からは車の中は見えていませんが、その母親に対して小さな反撃なのでしょうが、車の窓を蹴るという行為に至ったことは名越を通して彼女自身の何かが変わったということを感じさせました。今までホラー漫画のような眼や何も感じていないかのような眼が多かった彼女もその時はとても力強い眼をしていると思いました。
そして、次は名越の左足が記号の塊りになってしまいました。
今回はあまり驚いていない様子でしたが、そんな名越自身の過去へと少しだけ振り返っていきます。
大きな会社に勤めていたようですがそこに退職届を届ける名越。
帰り道に見かけたサラリーマンを左目だけで見て自分と違う存在であることを認識しているように感じるシーンでした。
ですが、ユカリとの一件がきっかけなのか会社に退職届けを出したことがきっかけなのか少しだけ名越の中で自分の立ち位置が変わったように感じました。それは1巻ではホームレスの作った食事とかをトイレで隠れて履いていたのに普通に食し、ボロボロの汚いタオルを平然と使う様は彼自身がもう以前と違うと認識しているからだと思います。
そして、7巻から名越の過去がもう少しだけ振り返ることになりますが続きはまた後日。