コミカライズ事情と完結の2巻「マンガヤ」
![]() | マンガヤ (2) (カドカワコミックス・エース) (2015/03/25) ツガノ ガク 商品詳細を見る |
残念ながら早くも完結。
最終巻のラストに先生のあとがきがありますが作品に対する無念さが書かれているように思えました。
コミカライズ歴10年ということは漫画家としても10年プロとして活動してきたということですがそれでも売上が悪ければ即打ち切りになってしまう厳しい現実・・・・・・1巻で語られていたことがこの漫画の連載の結末になってしまったのはなんとも皮肉ですね。漫画家(を目指す)漫画は他にもありますが、ここまでお金の事情を描いている作品は初めてだったのでもう少し裏側を見てみたかったです。
そんな完結巻ですが、今回は人気ラノベのコミカライズについて描かれています。コミカライズ版の作画担当に抜擢されたケイ。
しかし、他にもベテラン作家が作画候補に加われているため技術で劣る面をどうにかしようと必死に模索するケイ。彼なりにコミカライズの描き方を作り上げていきます。作中ではコミカライズの描き方について色々と語られています。
もちろん、お金の話もラノベ原作のコミカライズって以前から印税の割り振りとか気にはなっていましたが、言われてみればなるほど・・・という感じでした。
他にも雑誌の表紙の事情なんかも。
正直、私はあまり気にしたことがなかったのですが宣伝目的とかはわかるのですが実は思った以上に表紙を飾るのは大変なんだなという感じです。
そして、後半ではいよいよ本格的にプロの作家として動き出すケイ。
ライバルのアヤもコミカライズの連載が始まりいよいよ、二人の対決が始まるわけですが、流石にそんな対決までは描けきれず、漫画家としてのアシスタントの必要性とかは描かれていましたが二人の連載デビュー作の1巻がどれだけ売れたとかは描ききれず、まさに「俺たちの戦いはこれからだ!」みたいな打ち切り感を思い切りだして終了。
ホント、今回で完結は残念。
ですが、以前購入した、みくり学園スイーツ部なんかは完結である2巻すら出してもらえていないことを考えると(出版社の承諾を得て実費で同人誌として発行したみたいですけど)こうやって刊行してもらえただけでも一読者としては良かったです。
また、思い切った作品を描いていただきたいです。
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